タクシー運転手を丸5年やって得るものがあったのだろうか。バードタクシー(仮名)にこの15日に通達してからわたしはよく夢を見る。けさ目覚めてあらためて61年(もうすぐ62年)の人生を振り返ってみた。もっとも欠落していたものは「他人を許す」という寛容の精神なのではないか。
頭では分かっていても行動に表せない。もしわたしが人に対してもう少し心をひろくもって接していたなら応援してくれたりついてくる人は相当数いたかも知れない。還暦を過ぎてこんなことを言っても仕方がないが余命あるかぎり日々忘れてはならない心がけのようである。
さっそく渡辺一夫著『寛容について』を検索してみると図書館にはもちろんある。頭のてっぺんで理解しても意味はないことはじゅうぶん承知しながら一度手にしてみよう。