前半が清張さんの『駅路』後半にそれを向田邦子がテレビドラマ用に脚色した『最後の自画像』が載っている。わたしは大まじめにまず向田のシナリオを読んだ。つぎに以前読んでいたが原作の『駅路』を読んだ。さらに再度シナリオに目を通した。さいごに巻末にある烏兎沼佳代とかいう編集者の雑文を見たが講釈だけで面白くも何ともない。女性特有の主観が先走りいきとどいた分析と本人が思い込んでいるばかりのものを見せられてもわたしにはまったく関心がわいてこない。烏兎沼という変な名前の人物はどこのどんな人なのだろう。
向田邦子という人のシナリオを読むのは今回が初めて。死後28年も経過しているのに未だに人気がありそう。機会があれば読んでみようと思っていたがやっと果たした。テレビを研究する(わたしは欠けらもその必要性を感じていない)ならこの人のものをもっと読んでみるのはいいことだろう。そのうち何か他のものに行きあたればまた読んでみてもいいとわたしは思う。