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用件は「大阪の夫婦が飯塚に観光で来た。ついでに医院の表にいまだにかけてある横山プロダクションの看板を見て喜んで帰った」とその夫婦者を乗せたタクシーの運転手から聞いたらしく、とても嬉しかったのだそうな。他愛ないと言えばその通り。母からの電話は妻が受けた。
別の用事で電話をしたわたしは妻からその報告を聞いてやはり悪い気はしない。90歳になる母は細々とまだ診療を続けている。経済的な理由から死ぬまでつづけるしかない。大阪からのご夫婦の訪問が母の励みになっただろうことは疑いない。親不孝なわたしとしては誰とも分からないが大阪のご夫妻に心から感謝した。 ▲
by hiroto_yokoyama
| 2009-09-27 22:20
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ネットで注文していた『知覚の現象学 1』が昼寝から覚めたら届いていた。書店に郵便局から料金1800円と送料を振り込む。やっと自分のものになったので寝っ転がって読み始める。とても歯が立たないのではと危惧していたが、わたしにもなんとか理解できそう。嬉しくなる。
ほかに図書館から借りたデフォーの『ロクサーナ』もあるし『ペスト』も読みたい。どの本を読み進めるか自分でも分からない。3冊ともほうり投げて別の本を引っぱりだすかもしれない。気ままな読書。これが一番。まさに読書の秋でございますね。 ▲
by hiroto_yokoyama
| 2009-09-25 17:58
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わたしはたったいまデフォー作、伊沢龍雄訳『モル・フランダーズ』(岩波文庫、上下)の下巻を読み終えた。
デフォーと言えば『ロビンソン・クルーソー』の作者としてあまりにも有名。福岡で映画塾のまねごとをやっているころ読んで感動した。以来「クルーソー」のようにありたいと思い続けている。 そのデフォーの『モル・フランダーズ』をあのバージニア・ウルフが高く評価しているらしい。行きつけの古本屋でデフォーの『ペスト』が収録されている筑摩書房「世界文學大系」15巻を100円で購入したのをきっかけにこの『モル・フランダーズ』を引っぱりだして読みはじめた。 「のりピー」から「らりピー」へ、過熱する酒井法子覚醒剤騒動に嫌気がさしているがこの本を読みながら酒井法子で映画を撮るならこれ(モル)をベースにするのがいいと確信した。興味のある方は読んでみるといかがかな。 伊沢氏の「訳者あとがき」から『モル・フランダーズ』の長い原標題を引用させて貰おう。 「有名なモル・フランダーズの幸運と不運その他のこと。彼女はニューゲート牢で生れ、子供時代を除く六十年の絶え間ない波瀾の生涯において、十二年間情婦、五回人妻(そのうち一回は彼女自身の弟の妻)、十二年間泥棒、八年間ヴァージニアへの流刑囚、最後に裕福になり、正直に暮し、悔悟者となって亡くなった。彼女自身の覚え書きから書いたもの」 訳者の感想は ……逆説的に彼(=デフォーのこと)をして文学の新しいジャンルを開かせる結果になった。「法廷の証拠書類を読むようだ」といわれるほどの即物的リアリズム、抒情性をまじえぬドライで平明な文体、――情緒過剰、自意識過剰の現代小説のあとで、デフォーを読むと一種の爽かさを覚えるのも故ないことではない。モルはずるがしこく、抜け目がなく、ふてぶてしい。しかし憎めない存在である。そのヴァイタリティには敬意を表したいくらいだ。エゴイズムの塊りみたいだが、温味もある。ひねくれてもいない。犯罪者の暗さもない。要するにモルの生き方はたくましく、健康的である。それは下層中産階級から上層中産階級にのしあがったデフォーの生き方にほかならない。 酒井法子でこんな映画ができるなら、愉快に思う人も多いのではないだろうか。 ▲
by hiroto_yokoyama
| 2009-09-22 18:25
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わたしの使っているWindowsのノートパソコンは購入してもう5、6年になるだろうか。ずいぶん軽くなるようにこころがけてきたがリビングに置いてある二男のおさがりのマックに比べると月とスッポン。ノートパソコンを起動するのが嫌になった。それでもジャストシステムの文豪、それに最近買ったばかりのScan Snapはノートでないと使えないので立ち上がりの遅さにいらいらしながら日に一回はスイッチをいれる。困ったものだ。
マックで縦書きができるなら遅からずノートパソコンはお払い箱となるのだが……。 ▲
by hiroto_yokoyama
| 2009-09-14 21:37
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きのう(9月13日)行きつけの古本屋が臨時休業。しかたなくその近くの中古CD屋を覗く。そこで梅原猛・吉本隆明著『対話 日本の原像』(中公文庫)を180円で買った。
裏表紙の宣伝文句。 日本文化の基層構造を縄文・弥生にさかのぼって論じ、日本土着の原宗教と浄土思想、親鸞を対比して、日本人の世界観・死生観を考察する。国家・宗教・言語をめぐる両巨匠による初の対論。 両氏が大正13年(吉本氏)と大正14年(梅原氏)と同世代とは気づかなかった。この本のような対談をなさったことも知らなかった。昨晩からきょうにかけて一気に読み終わる。 同文庫216ページ。(梅原氏の文) 動物はミヤゲをもって天から人間をおとずれた天からの客人であり、それゆえこの客人をもてなし、そしてこの客人の意志に従ってその身をいただき、その客人の霊を天に送り返す。それがアイヌのイヨマンテ(イ=それ、熊の霊、オマンテ=送る。熊の霊を送る)の祭なのである。そしてイヨマンテの祭は熊ばかりでなく、人間にとって大切な役目をする多くの動物についても行われるものである。 もちろん、このような世界観に人間の我意が含まれていることは否定できない。熊や樹に、あなたがたはミヤンゲをもっておとずれた客人かと問うなら、彼らはおそらく、いやいや、私たちはそんなものではありません、人間に殺されるのはいやですというにちがいない。しかし、私はそれは本来自分と同じ魂をもった動物を殺さねば生きていけないというこの人間存在のパラドックスを説明するために、人間が長い間かかって発明した哲学ではないかと思うのである。私はこの哲学の方が、人間は動物にはない理性をもっているので、動物を自分の意のままに支配し殺戮する権利をもっているという哲学よりはるかに健全であると思うが、人類は後者の哲学を前者の哲学に替えることによって巨大な文明を作ったことはまちがいない。 以前わたしはテレビで梅原氏の政治についての意見を聞いてがっかりしたことがある。「つまらないことを言う」という感想をもった。饒舌にすぎるときがある氏の新聞などでの意見や著作に接すると一歩か二歩さがって眉に唾をしてきた。 この本を読んで氏の「日本精神の深層」についての考えが少し理解できたような気がするしアイヌの言葉についての洞察には驚かされた。 ▲
by hiroto_yokoyama
| 2009-09-14 21:04
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おとつい(8日)サービス開始と同時にはじめた。やはり使い慣れているのでATOKが安心。ばんばん記事が更新できそう、というのは嘘。
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by hiroto_yokoyama
| 2009-09-10 06:08
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4年前に『プルターク英雄伝』の第二巻を購入した記事を載せたことがある。正直に告白するとこの岩波文庫は途中で読むのをやめてあれ以来部屋のすみでほこりをかぶっている。
ときどき挫折したことを思い出し内心忸怩たるものがあった。3日前の9月5日浦和駅東口にあるさいたま中央図書館を覗いた。一昨年だかのオープンのとき以来だ。ちくま文庫の「プルタルコス英雄伝」を検索するとこの本はここにはないが阿刀田高『プルタークの物語』(潮出版社)上・下がある。わたしはこの本の存在を知らなかった。しかし阿刀田氏のものなら手っ取り早くダイジェストで読めるのではないか。家に帰ってむさぼるように読んだ。ついさきほど(8日午後8時半)上・下2巻を読み終えた。 塵にうもれた岩波文庫『プルターク英雄伝』を手にしてみる。108ページのテミストクレースのところにしおりが挟んである。岩波文庫版は12冊ある。いまはたしか絶版。わたしはそのうちの2冊しか持っていない。岩波のプルタークは現物をみたらお分かりいただけるだろうが読みづらい。つぎは筑摩書房の上・中・下3冊をやはり図書館から借りて読んでみるのがいいかも知れない。 ▲
by hiroto_yokoyama
| 2009-09-08 21:03
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毎日新聞9月2日と3日(きのう、きょう)付けに載っている小川節子という人の署名入り記事が興味深い。きょう(3日)の15面は「下」。そこから引用させて貰う。
……10年前、化粧品メーカー「資生堂」が、40歳過ぎからそれまでとは異なる独特の体臭「加齢臭」が出てくることを突き止めた。 二男から「加齢臭」のことを聞いてはじめは「カレー臭」ってなんだ? と聞き直した。その後なにかで資生堂が見つけて「加齢臭」と名づけたことを読んだ。毎日新聞にも載ったことだしもう加齢臭=資生堂ということを信じてもいいだろう。 それにしてもタクシー運転手をしていると臭いに敏感になる。乗客がいろんな臭いをただよわせながら乗り込んでくる。「運転手さん、(わたし)お酒呑んだから臭うでしょう? 」と自覚して言い訳する人はほんのわずか。こんな客は好ましい。ほとんどの奴は自分がクサイ臭いを発散させているなどとは露ほども知っちゃいない。馬鹿な人間がなんと多いことか。 きのうの「上」には ……現代人は冷暖房の整備や食べ物の洋風化、運動不足、ストレスなどから一昔前に比べて体臭が濃くなってきているのも事実のようだ。 とある。 きょうの記事のはじめ。 菓子メーカーの「江崎グリコ」が行った口臭に関するネット調査(20代~50代の男女800人)によると、8割の人が他人の口臭が気になると答えている。口臭を直接指摘できる相手としては家族が一番多かったが、それも1割程度。ほとんどの人は気になってもだれにも注意していない。…… さすがのわたしも子供と妻には注意できるが他人には「あんた口が臭うね」「加齢臭がぷんぷんだよ。嫌われるぞ」とは言えない。みなさんはどうですか? ▲
by hiroto_yokoyama
| 2009-09-03 07:36
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ダイニングにおいているマックに慣れようとしている。「ことえり」ではどうも隔靴掻痒。マック用のATOKを中旬に導入する予定。
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by hiroto_yokoyama
| 2009-09-03 06:46
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